少し前の話になりますが、ゴールデンウィーク明けに美術館巡りをした時の話です。

元々、ゴッホやモネなど有名どころの展示に行くことはあったものの、茶道具の展示に興味を持ったのはここ最近である。

そして、「期間限定」につい目がいってしまうのは、仕方がないことだと思う。

熱海にあるMOA美術館で開催されていた「茶の湯のわびと雅」

国宝の《喜左衛門井戸》と《色絵藤花文茶壺》の二大国宝が36年ぶりに同時公開といわれると、次に見れるのはいつなのだろうかと、慌てて終了間際に伺った。


開館と同時に入館できるよう、朝早く家を出て電車に揺られること約3時間。

熱海駅からはバスでかなり山を登ったところにあり、展示スペースに向かうと途中も幻想的なエスカレーター空間を通り抜ける。

まるで別の世界へ入っていくような気分。


国宝以外の展示は畳でお道具を拝見するかのように、とても低い位置でディスプレイされているのが印象的だった。

朝イチで人の入りが少なかったこともあり、一つずつしゃがみながらじっくりと拝見。

そして終盤、いよいよ二つの国宝が並ぶ展示室へ。

どちらも360度しっかり見ることができた。

茶壺はMOA美術館の所蔵ですが、《喜左衛門井戸》は京都・大徳寺塔頭の孤篷庵が所蔵とのこと。

さまざまな特別展に貸し出されることもあるそうなので、またいつか出会えたらと思っています。


特に藤の絵が描かれた茶壺には心を惹かれ、帰りのショップでハンカチまで求めたほど。

美術館の敷地内には、抹茶と和菓子をいただける静かな喫茶室もあり、展示を見た後にひと息つくにはぴったりの場所でした。

最後に屋外の階段から広がる青い海を眺めると、夏が静かに近づいていることを感じた。

また訪れる機会があることを願いつつ、熱海へのショートトリップを終えました。